開発よもやま話

[開発よもやま話] EMCのはなし

 毎度どうも、開発部のフヂです。
ところで皆さんはEMCという用語をご存知でしょうか?不要な電磁波を出さず、電磁波の影響を受けないことをさします。
たいていの電気・電子回路はわずかながら電磁波を発生してしまいますので、その強度が大きければ、他の通信に悪影響を与えるなど電波障害の原因になる可能性もあります。そこで、どこの国でも法律で、機器から放射される電磁波の強さを基準値以下に収めなければならないことになっています。

また逆に、外からの電磁波を受けると誤動作することがあり、機器によっては危険な状態になるかも知れませんから、強い電磁波の影響を受けにくいことも重要です。
最近、家電品やパソコン関係の接続ケーブルや電源コードの途中にジャマなカタマリが付いているのを見かけませんか? 機器本体で対策をしてもコードがアンテナになってしまうので、電磁波を阻止するためのフェライトコアという対策部品を取り付けてあるのです。

エレキットには高速通信機器はないので電子回路からの発生はほとんど心配ないのですが、工作好きの人にはとても身近にやっかいな電磁波発生源があるのです! それはモーターです。なかでも模型や小形機器に使われるブラシモーターは、何の対策もしないと低い周波数から数百MHz以上まで広範囲に強烈なノイズをばらまきます。 模型用のモーターを回しているときにAMラジオを近づけてみると、「ジャー」という強力なノイズを受信すると思います。
最近はテレビがデジタルになったり、アナログでもたいていの家庭ではしっかりした屋外アンテナを使っているのでほとんどお目にかからなくなりましたが、昔はテレビの画面にもノイズが入っていました。画面じゅうにメダカが泳いでいるように見えるので「メダカノイズ」とも呼ばれています。モーターから発生するノイズを抑えるには、モーター内部にバリスタという部品を内蔵させるのが一番です。モーターの分解写真のように、エレキットではバリスタ付きのモーターをおもに使っています。市販されている模型用モーターにはたいていバリスタは付いていませんが、ラジコンなどノイズが問題になる場合はモーターの端子にコンデンサを付けてあるのを見たことがあるのではないでしょうか。

ところで、もちろんエレキットとて規制は守らなければいけません。開発した製品が規制値をクリアするのかどうかの測定をするのも開発部の大事な仕事です。他の電波が一切出入りできない「電波暗室」と非常に高価な測定設備が整っている公共の測定施設へ測定に行きます。正しい測定をするために人は電波暗室から出ておかなければなりませんので、トルネーダーのときはリモコンの操作ボタンを輪ゴムで押しっぱなしにしたり、メデューサ・ネオでは歩いていかないように逆さまにしたり(監視モニターに映った足がジタバタ状態のメデューサは異様でした!)して測定しました。メデューサなどがのっている台はターンテーブル上にあり、360°旋回しながら測定します。奥に写っているのが電磁波受信用のアンテナで水平にしたり垂直にしたり、高さを変えたりして測定します。

01 Ferrite core.JPG 02 medaka-noise.JPG 03 ring_varisor.jpg

04 Tornader in shielded room.jpg   05 Medusa-neo.JPG

06 mesurement instruments.jpg   07 door of the shield room.JPG

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