プログラミング教育 レポート 製品レビュー

PIECEワークショップ事例紹介(福岡雙葉高校)

くらしの中にあふれる課題を見つけ、解決策を考え、プロトタイピングを楽しむモジュールキット『PIECE(ピース)』が2017年10月24日に発売されます!

くらしの中の課題解決力育成のための電子回路モジュール『PIECE』

PIECE(ピース)は13のモジュールと、5種類の付属パーツからなるセットになっており、このモジュールをつなげていくだけで、例えば「音に反応して振動する」「明るくなくなったらLEDが光る」など、様々な動作を手軽に作りだすことができます。

最近ニュースで2020年の学習指導要領改訂による「小学校へのプログラミング教育の導入」が話題になっていますね。


このようなニュースを聞くと、これからの時代を生き抜いていく能力を身に着ける教育が始まることへの期待と、「プログラミングを専門としていない小学校の先生でも指導できるの?」「指導者になる人達はそもそもパソコン操作すら慣れてない人も多いのでは…」という現場の不安が頭に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

PIECEはそんな「プログラミング教育…どうしよう…」と悩んでいる指導者の皆様にイチオシの製品です。

でも「プログラミング教育」と聞いてこう思われる方も多いでしょう。

Q. いや~、でも「プログラミング教育」ってパソコン使ってプログラムをカタカタ打ち込むやつでしょ?

A. 実は違うんです。そういう誤解が広まっているんですけどね。
これについては文科省「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)」でも

プログラミング教育とは、子供たちに、コンピュータに意図した処理を行うよう指示することができるということを体験させながら、将来どのような職業に就くとしても、時代を超えて普遍的に求められる力としての「プログラミング的思考」などを育むことであり、コーディングを覚えることが目的ではない。

と言及されています。

「プログラミング的思考」とは

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力

のことをいいます。

PIECEは様々なモジュールを組み合わせてプログラミングをしなくても一連の動作を実現することができ、「プログラミング的思考」を学ぶのにピッタリの製品なのです。

それでは、実際にPIECEを使ったワークショップでどのようにプログラミング的思考を学ぶのか、事例を見てみましょう。

発売前の夏のある日、福岡雙葉高校でPIECEを使ったワークショップを実施させていただきました。

ワークショップでは簡単な講義も行います

ワークショップ内の講義では「入力と出力」をテーマに身のまわりに溢れている電子機器がどんなセンサーでの感知やアクションを行うものがあるだろう?ということに着目して、普段とは違う視点で身のまわりの電子機器を観察してみました。
「入力」が電子機器のセンサーになるところ、「出力」が電子機器が起こす何らかのアクションになるところです。

例えば、駅の改札機だったら入力と出力はどうなるでしょう?

入力と出力 例1:駅の改札機

「ICカードをかざすと、扉が開く」ことから、
入力:ICカードリーダーによる読み取り
出力:扉の開閉
となることがわかりますね。

では、教室や家に付いている火災報知器だったらどうでしょう?

入力と出力 例2:火災報知器

「熱を感知すると、大きな音が出る」ことから、
入力:熱検知センサー(煙検知センサーもある)
出力:大きな音が鳴るベルやブザー
となります。

センサーからの入力は回路を通して、出力(アクション)につながるんだね!

なんとなく「入力と出力」についてわかりましたか?
このように一つのものを観察して入力と出力などの要素に分解して考えることができる能力も、プログラミング的思考のひとつですね。

 

さあ、ここからPIECEを使ってみんなで”発明”をします!
テーマは「学校生活の困ったを解決しよう」。
普段の学校生活の中で「アレよく忘れちゃうよね」「こんなのがあったら便利だよね」というアイデアをもとにそれを解決する”発明品”をPIECEで作っちゃいます。

テーマやルール。講義の内容を思い出して発明しよう!

いろんなモジュールを組み合わせて試行錯誤

このワークショップでは2人1組になってアイデアを考え、最後にPIECEで動きを見せながらのプレゼンテーションをしていただきました。
発表していただいた5グループの発表の様子は↓の動画でご覧いただくことができます。(字幕付き)

皆さんのアイデアを聞いてみると素晴らしいものばかりでした。
みんな同じキットを使ってるのにこんなに多種多様なアイデアがモノとして出来上がるというのはとてもおもしろいですね!

PIECEは使っていただく指導者の方に電子回路やプログラミングの知識がなくても簡単に使うことができ、アイデアを考えてそれをPIECEを組み立てて実現するプロセスを通して自然に「プログラミング的思考」を学べるキットとなっております。

くらしの中の課題解決力育成のための電子回路モジュール『PIECE』

製品の詳細やワークショップ開催のご相談についてはこちらのページをご覧ください。
ご相談、お待ちしております!

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