こんにちは。開発「M」です。
すっかり暑くなり、自宅で、扇風機の本格的な活躍を前に、冬にお世話になったストーブを片づけていたときの話です。妻が、ストーブをほこりをはらうために別の場所へ移動させています。随分ゆっくりゆっくり移動させています。よくよく眺めてみると、移動中は、ストーブのある一カ所だけを見つめています。
「どうしてそんなにゆっくり運ぶの?どこを見てるの?」と聞いてみると。返ってきた答えは、
「ストーブのショックセンサーに振動を与えないようにしてるのよ。このショックセンサーが反応したら、使えなくなるんでしょう。それにその解除の方法分からないし。なんか大変じゃない。」
「・・・?」
どうやら、この部品(写真)のことをショックセンサーと思っているみたいです。この部品の中の釣り鐘みたいなものが揺れて壁に当たると、ショックセンサーが反応する仕組みであると信じている様子です。
・・・なーるほど。そのように信じてれば、そんなセンサーに見えますね。
でも実際は簡易的な水準器であって、電気的な機能は全くありませんし、移動中にそれが揺れても大丈夫なんだけどなあ。ストーブに付いている水準器のことを、ショックセンサーと思っている人は案外多いのではないかと感じてしまいました。
最近の生活空間はセンサーが一杯ですが、それがどんな形をしていて、どんな場所に取り付けてあるのか、知らなくても生活できます。電子回路に囲まれてはいますが、身近なものではないのだなあと感じる一瞬でした。
私は高校、大学と理系分野で今はエンジニアをしていますが、実は随分大人になるまで、件の部品をショックセンサーだと思っていました。