製品レビュー

なつかしのエレキットシリーズVol. 7「FMワイヤレスステーション EL-571」

なつかしエレキットシリーズ第7弾です。今回は前回の続きになります。
前回紹介したのは、好きな音楽をFM電波で近くの人に聞いてもらうミニFM放送局でしたが、やはりラジオで音楽とくれば、次のステップはDJでしょう。
今回紹介する製品は、1987年に発売されたFMワイヤレスステーションです。
1980年代の若者は全員DJになりたかった時代です。(あくまで勝手な想像ですが、、、)
DJといえば、FENを聞いてそのパフォーマンスに衝撃を受けた方も多いとは思いますが、なんといってもベストヒットUSAの小林克也さんは外せませんね。かっこよかったです。そんなDJパフォーマンスを真似したいと思っていた人は多いと思います。
 
前回のミニFM放送局では専用ICを使っていましたが、この製品には専用ICを使っていません。FM電波もモノラルとなっています。しかし、そんなことは小さな問題です。この製品は、マイクつまり自分の声が入力できるようになっているのです。
LINE入力には、カセットテープデッキやレコードプレーヤーを接続し、MICにはもちろんマイクを接続します。LINEとMICは単にボリュームでミックスするパッシブ型回路ではなく、お互いの信号が影響しにくいアクティブ型の回路でミキシングされます。この信号がFM変調され、さらに発振周波数をきっちり安定させるためバッファー回路を使って電波を飛ばしています。決してFM発振回路として簡略したものでなく、しっかりした回路だと思います。
そしてこの製品にはDJ精神を満足させる雰囲気があると思います。
LINEレベルとMICレベルのそれぞれ独立した調整つまみが素敵です。
ON・AIRのランプが心をわしづかみします。
レバー式のスイッチを上げる瞬間を想像するだけで興奮MAXです。
当時、この製品で多くのユーザーがオンエアーし続けて、盛り上がったのでしょうね。

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