まいど、開発部のフヂです。
「う」さんが商品化してくれたUSB-DACモジュール(PS-3249)がリリースされます。
そこで、今日は2つの強引な改造組み込み?をしてみました。
[1] TU-H80にムリヤリ取り付けてみた!
TU-H80は本来オプションなどは取り付けられるようになっていないのですが、PS-3249が収まるくらいの空間だけはあるので、そこにムリヤリ取り付けるチャレンジをしてみました。
筐体のアルミパネルに穴を開けるなら取り付けは簡単なのですが、せっかくスッキリしているアルミパネルにねじの頭が出るのは抵抗があります。そこでスポンジの両面テープを使って固定してみたのですが、「そのうち外れるだろーな、そのときショートなんかしたらイヤだな」というわけで、ねじを表面に出さずにねじどめできないものか… と考え、スピーカーターミナルに穴加工して固定しました。
固定用のパーツとして新たに準備するのは次の2種4個のみです。
・ 小頭皿(コアタマサラ)ねじ M3×5~10 ……… 2本
(サッシねじと称している場合もあります)
・ オス-メスのネジ付きスペーサー M3×40(~45) ……… 2本
(画像では、手元にあった10mmのスペーサーを4本つないで40mmにしています)
(1) 穴開け用型紙↓。この画像をクリックして出る画像を縮小や拡大しないで印刷します。もしも原寸大にならない場合は原寸になるように縮小か拡大印刷してください。(画像の解像度は150dpiにしています。)
(2) スピーカーターミナルに切った型紙を貼り、穴を開けます。
(3) スペーサーや皿ねじを取り付けできるように、サラモミなど、穴の周囲を加工します。
(4) スペーサーと皿ねじでPS-3249を固定し、それをH80のリアパネルに固定します。
(5) PS-3249のLINE出力からの配線は、H80のRCAジャックの端子にはんだ付けします。下のように接続すればジャックからプラグを抜くと自動的にUSB-DACに切り替わります。
(5) USB端子がパネルに出ませんが、どうしましょう? ここでは一番安易な方法をとってみました。100円ショップにリール式のmini-B USBケーブルが売っていたので、それをリアパネルから引き出してみました。
この後は、H80を元通りアルミケースに収めれば出来上がりです。
[2] TU-8100で、USB電源切れたらアンプの電源も切れるようにしてみた!
TU-8100にはPS-3249を組み込みできるようになっていますので、組み込みマニュアル通りに組み込めばOKです。
ここではさらに工夫・改造してみました。
PCの電源を切っても、接続機器の電源は切り忘れがちです。アンプも然り。H80はハイブリッド構成で消費電力が低いので切り忘れても許容範囲ですが、さすがにシングル(A級動作)の真空管アンプを切り忘れるのは「省エネの夏」において罪悪感に苛まれます。ノートPCではシャットダウンや休止状態にすればUSBの電源(バスパワー)も切れますが、それを利用して、USB-DACのバスパワーが切れるのを検出してTU-8100もシャットダウンさせるような改造をしてみました。(デスクトップPCはシャットダウンしても基本的にはバスパワーは切れませんが、切れる設定にできる場合は使用可能です。)
USBに完全に連動にすれば改造そのものは簡単なのですが、それではUSB-DAC以外のソースを聴く場合でもPCに接続していないとアンプの電源を入れることができず不便です。そこで、部品点数は若干増えますが、バスパワーがON→OFFになるとアンプもOFFとなるが、アンプの電源スイッチを入れ直すとONにできる仕様にしました。
(バスパワーOFF→ONでは自動的にはアンプは起動しません)
TU-8100に回路を追加します。TU-8100説明書の回路図に追加回路を書き込んだ図と、TU-8100の基板のウラに実装したものの画像です。(画像クリックで拡大します)
赤色でマーキングした部分は、オプションセット(OP-8100)のゴム足の固定ねじが来るので部品配置禁止です。
あとは元通りにTU-8100の筐体に収めます。
では、どうぞPCオーディオをお楽しみ下さいまし!