社内で発掘された、なつかしエレキットを紹介するシーズ第5弾です。
今回は「カラオケ新工場」です。型番はEL-556です。ELシリーズは平置き型の専用ケースに組み込んで使用するシリーズでした。
今回は「カラオケ新工場」です。型番はEL-556です。ELシリーズは平置き型の専用ケースに組み込んで使用するシリーズでした。

ELシリーズには、このカラオケ新工場以外にも。おしゃべり時計やボイスチェンジャ―など、楽しく、実用的に使えるものが用意されていました。
このEL-556は、ボーカルの入った音源からボーカルだけをキャンセルして、カラオケにぴったりの音源にできる優れものです。
1980年代から始まったカラオケブーム。この商品の発売が1988年ですので、まさに時代にぴったりの商品です。
1980年代から始まったカラオケブーム。この商品の発売が1988年ですので、まさに時代にぴったりの商品です。

ボーカルキャンセルの方法には、マイコンやソフトウェアを一切使わず、オペアンプで構成した反転回路とフィルター回路で実現しています。

ステレオ信号のL側の信号を反転して、その信号をR側信号に加算すると、ちょうどセンターに定位する信号成分が打ち消されるという仕組みを利用しています。
大抵の場合ボーカルはセンターに定位していますので、ボーカルが消えるということになります。

このような仕組みなので、ボーカルが消えやすい曲や消えにくい曲が発生します。説明書に注意点として書いてあり、参考として消えやすい曲の例が挙げられています。

うむ。時代を感じさせない名曲だと思います。
今でも仕事や勉強のBGMにボーカルの入っていない曲が多く使われていますが、当時でも、好きな曲のインストルメンタルバージョンがないときに、この商品を使ってBGMにしていた人がいたかもしれませんね。