プログラミング教育 レポート 製品レビュー

小学生を対象にPIECEワークショップを実施しました

前回の記事では高校生を対象にしたPIECEワークショップの実施事例をご紹介しました。

PIECEワークショップ事例紹介(福岡雙葉高校)

そして今回はファブラボ太宰府にて小学生を対象としたPIECEワークショップを開催しましたので、その様子もご紹介します。

まずは身近にある電子機器の「入力と出力」を考える時間です。(詳細はこちら

みんなで「入力と出力」を考えます。イメージできるかな?

ワークショップに参加していただいた皆さんには下のようなワークシートを配布しました。
最初は「自動ドア」を例に入力って何だろう?出力って何だろう?とみんなで考えます。

 

ワークシート(表)

自動ドアの動きを観察してみると、「人がドアの前にいると、ドアが開く」という動作をしますね。
このように自動ドアの動きに着目してみると、
入力:ドアの前にいる人を検出
出力:ドアが開く
となることがわかります。

この動きをどうやって実現しているかまで深く掘り下げてみると
入力:赤外線センサーなど
出力:モーター
となります。ここはちょっとマニアックかもしれません。

また、身のまわりにある「入力と出力」も探してみましょう。(ワークシートの下半分)
皆さんの普段の生活を振り返ってみると、すぐには思いつかないかもしれませんが「入力と出力」で溢れています。

例えば「自動販売機」。


お金を入れてボタンを押すと、缶ジュースがガコンと落ちてきます。
入力は「お金とボタン」、出力は「缶ジュース」ですね。

他にも「パソコン」「コピー機」「洗濯機」「テレビ」などなど…電子機器のほとんどに「入力と出力」があります。

電子機器でなくても水道の蛇口のように「ハンドルをひねると(入力)→水が出る(出力)」という動きをするものもありますね。


これも立派な「入力と出力」です。

 

ここまできたら最後は「PIECEでハッカソン」です!
※ハッカソンとは、「ハック+マラソン」をあわせた造語で、限られた時間でチームでものづくりをするイベントなどのことをいいます。

テーマ:日常生活の「困った」を解決しよう

今回行うハッカソンでは、「日常生活の”困った”を解決しよう」をテーマにPIECEを使って解決したいことを考えて、実際にPIECEでその装置のプロトタイピングをします。
ワークシート(裏)

ワークシートには、作った発明品の名前・使ったモジュール・困ったこと・どのようにして使うか(解決するか)を記入して、実際にPIECEで作ったものを見せながらみんなに発表をします。
みんながPIECEを使って”発明”している様子は↓コチラです!

 

みんながアイデアを考える時のヒントとして「いつもお母さんに怒られたり注意されたりすることってある?(笑)」と聞いてみると、みんなアイデアが続々と出てきておりました(笑)
やっぱりどこのご家庭もそんなかんじですよね。

発表していただいたアイデアはどれも「あるある~」と感じるものばかりで「電気の消し忘れ防止装置」「止めようとしてもなかなか止まらない目覚まし時計」「玄関の靴を並べるのを思い出させてくれる装置」「キーボード(楽器)の鍵盤の蓋を閉めるときの電源切り忘れ防止装置」など、面白いものがたくさん出てきました!
こんなふうにいつも忘れていて怒られてしまうこともPIECEを使って解決できちゃうわけですね。

電気の消し忘れを防止する装置

このように、くらしの中の課題解決力育成のための電子回路モジュール『PIECE』を使ったワークショップでは、日常生活の中で困っていることの解決策を考えてみることをテーマとし、どのようにすれば入力(センサ)がはたらくか、どのようにすればそれを解決するアクション(出力)を起こせるかを考えて、アイデアだけで終わることなく実際に短時間で簡単に動くものを”発明”することができます。

このような発明のプロセスはまさに「プログラミング的思考」といわれるものですね。
(プログラミング的思考についてはコチラの記事(PIECE雙葉高校ワークショップ)でも紹介しております)

PIECEを使ってワークショップをやってみたいというワークショップ指導者・運営者の方はぜひエレキットのお問い合せフォームよりご相談下さい。

 

くらしの中の課題解決力育成のための電子回路モジュール『PIECE』
https://www.elekit.co.jp/piece/

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