開発よもやま話

双掌について

双掌とは

自作キーボードと呼ばれるジャンルの、左右分割式のキーボード組み立てキットです。

デフォルトは黒。別カラーのケースを販売しているほか、3Dプリント用データは公開しています。

双掌はエレキット初の自作キーボードキットなので、
流行や使いやすさを意識しつつ、少し尖ったものを作ろうと考え、開発をスタートしました。

自作キーボードの世界で広く受け入れられているカラムスタッガード配列を踏襲しつつ、キー数をできるかぎり確保し、エンコーダと自由に変えられるポインティングデバイスを載せた全部入りの構成になりました。

キーについて

フルキーボードから右と上を削り、数字や記号キーを削った40%キーボードと呼ばれるタイプから、更に左右に分割したレイアウトです。
文字を打つだけなら一般的なキーボードとほぼ変わりない感覚でタイピングできます。

一般的なキーボードから、どれくらい削ったかを示した図です。

数字や記号を打つときはModifierと呼ばれるキーを押しながら、あるいは押したあとに適切なキーを押して入力します。
例えば数字の6を入力したいときは、右手のスペースを押したまま、Yのキーを押すと入力できます。

レイヤー1へと書かれているキーがModifierです。押している間、右下の内容にキーが切り替わります。

Modifierを使うと、参考図の白いエリアのキーは、すべてModifierキー+赤と緑のキーで代替できます。
手がホームポジションからほとんど移動しないので、慣れると高速で正確にタイピングできるようになります。

キースイッチはChoc v2に対応させました。
左右分割は持ち運んで使うユーザーがある程度想定されることと、このフォーマットは新規のキースイッチ開発が盛んなこともあり、ユーザーにとって選ぶ楽しみがあると考えたからです。

Chocスイッチは見た目もミニマルな感じでかわいいですよね。

ロータリーエンコーダについて

ロータリーエンコーダは1ノッチずつフィードバックされるのが一番の特徴で、これはトラックボールやトラックパッドのスクロールモードでは代替できません。
(個人的によく使うのはLightroomのパラメータを1段ずつ調整するときです)
なのでエンコーダはぜひ搭載したいと思いました。

ロータリーエンコーダ自体のサイズや形も色々ありますが、
信頼性の高いALPS製で、Choc v2と一緒に使いやすいロープロファイルのものを搭載しています。
押し込みのスイッチはついていませんが、滑らかな回転とクリック感が特徴です。

ノブもオリジナルで設計しました

ロータリーエンコーダは左右に1基ずつ搭載しています。
見た目の対称性もさることながら、片方を横スクロールに割り当てられるのが便利です。
他のキーと組み合わせて音量のコントロールや拡大縮小、キャンバスの回転など様々な用途に使えます。

ポインティングデバイスについて

トラックボールは小玉の需要が少しずつ増えている気がしますが、操作感を優先して34mmと決めました。
トラックパッドが40mmなので、モジュールの大きさを合わせる意味でもちょうど良かったです。

可能な限り背を低く、邪魔にならない場所に配置しています。
親指トラボを使用している方なら、ほとんど違和感なく操作できるはずです。

手を乗せたイメージ

 

持ち運びやごろ寝、メンテナンスのことを考えるとトラックパッドもかなりオススメです。
全高が20mm弱になるため薄いポーチにすっぽり収まります。

急角度のテンティングや、壁や天井などアクロバティックな場所に設置しても、トラックボールと違って問題なく操作できるのもメリットです。
(トラックボールは水平な場所で使用しないと、ボールが支持球から離れるため著しく操作性が悪くなります。)

利き手や環境、身体の都合などでいろいろな需要があるので、双掌は両手どちらでも、どのようにでもセッティングできるデザインにしました。
ファームウェアをカスタムすれば、左手デバイスとして使うこともできます。

使い方の提案

最近はタブレットや折りたたみスマホなど、モバイル環境で文字を書く環境がかなり整ってきたと感じています。
双掌はスマホやタブレットに接続することもでき、端末によって差異はあるかもしれませんが、タブレットでのマウス操作も可能です。
両サイドにキーボードを配置するスタイルは左右分割を使ってるな~!と実感できて楽しい上に、カウンター席や交通機関の簡易テーブルなど奥行がない場所では特に実用的です。

手前にノートを広げる使い方も実用的です。

双掌の購入について

現在多くの方にお求めいただいているため、生産が追いついていない状況です。
エレキットストアで次回生産分の予約を受け付けておりますので、ご希望の方はぜひお申し込みください。
エレキットストア 双掌販売ページ
記事公開時点で、2026年6月下旬~7月出荷予定分の受付をしています。

また、双掌は弊社グループ企業の遊舎工房カホパーツセンターでもお求めいただけます。
こちらも在庫状況が不安定ではありますが、店頭で見かけられた際にはぜひお求めいただけましたら幸いです。

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