電子工作日記

[へっぽこ電子工作日記] メロディー時計を組み立てる

さて、前回から引き続き、ようやくメロディー時計(AW-862)組み立て編です。

内容物と工作に必要なもの

初心者としてはまず商品の中身から確認しておきます。組立説明書はんだ付けトラの巻、それからパーツ…。今回、組み立てていくパーツはこんな感じ(※見づらくてすいません)。

メロディー時計の内容物

抵抗」や「トランジスタ」などといった部品も小分けされて袋詰めされています。それから、工作に必要な工具を準備しておきます。組立説明書にもパッケージにも記載されています。はんだごて、はんだごて台、ヤニ入りはんだ、ラジオペンチ、ニッパー、プラスドライバー、カッターナイフ、やすり。あ、やすりがない…。仕方ないので紙やすりを代わりにしようと思います(代わりになるのか?)

工具

それから、失敗したときのために「はんだ吸い取り線」があると良さそうです。はんだと一緒に購入してきました。はんだを買いに行って思ったのですが、はんだには見た目がそう変わらない、色々なはんだがあるんですね。都合よく(?)「電子工作用はんだ」というのがあったので、今回はそれを購入してみました。

はんだとはんだ吸い取り線

パーツリスト

私の場合、前回はんだ付けの練習をしているので、「はんだ付け~、はんだ付け~」とはんだ付けのことで頭がいっぱいになっていて、おろそかにしてしまいましたが、これから始めようと思っている方は組立説明書『2.パーツリスト』を確認してくださいね。

基板の組み立て

パーツの確認もそこそこに、『3.基板の組み立て』に進んでみました。といっても、はんだ付けをいきなりやるわけではなく、基板の分割からです。基板にカッターナイフで切り目を入れて、折り取って分割します。そして、ここでヤスリの出番となりました。ガーン!早いなあ…。なるほど、ヤスリは必要です。バリ取りに使うわけですね。手持ちの目の細かい紙やすりではどうやら、役者不足のようです…。しかし、無いものは仕方がないので、とりあえずカッターナイフを使ってちまちまとバリ取りに励みました。

いざ、はんだ付け!

基板を分割したら、ようやくはんだ付けなのですが、組立説明書によると次の手順は「基板のはんだめっき」となっています。「はんだめっきって何ぞ?」と思った方は『はんだ付けトラの巻』の11ページを見てみましょう。どうやら、端子に部品を取り付けずにはんだのみ付けることを「はんだめっき」と言っているようです(?)。『はんだ付けトラの巻き』にははんだ付けに関する重要なTipsがたくさん記載されていますので、はんだ付けを始める前にしっかり読んでおきましょう。私はよく読んでなかったので見事にはまってしまいました。ということで指定箇所にはんだめっきしていきますと、パチっとはんだから音がすることがあるんですが、これは何の音なんでしょう?はんだの量がちょこっとだと鳴りませんが、多いと鳴りますね。うーん。まあ、気にしないで進めていきます。

はんだめっき完了

それから、前回、「はんだ付けペースト」ってなんだ?って書きましたが、『はんだ付けトラの巻』の5ページに『「ペースト」、「フラックス」、「溶剤」は絶対に使わないでください。』と書いてあります。おおぉぉぉ、何だか怖いですな。初心者としてはこのアドバイスにはちゃんと従おうではありませんか。多分、はんだ付けが達人の域になると使うのでしょう。まあ、少なくとも初心者には用なしということで…。

ペースト、フラックス、溶剤は使わない

部品のはんだ付け

はんだめっきが終わったら、本格的に部品のはんだ付けに入ります。前述の通り、部品は小分けされて袋詰めされているのですが、初心者の私には種類ごとでもない、場所ごとでもない袋分けの意味がわかりません…。とりあえずR1の抵抗が入っている袋から始めることにしましたが、後で聞いた話ではこれは部品を視認するための袋分けのようで、組み立てに際して意味はないということでした。それから部品をはんだ付けする際は、「はんだ付けトラの巻き」のP6~9の内容はしっかり読んでおきましょう。抵抗など足の長い部品に関しては下図のように、基板に足を差し込んだ後、折り曲げて固定しておくとはんだ付けしやすいです。

足の長い部品は差し込んだ後、足を広げる

私は足を折り曲げることをせずにはんだ付けしていってしまったのですが、トランジスタを付けた後に抵抗を基板に固定するにはどうしたらいいのか悩んでしまいました。上図のようにやれば問題なかったわけです。へっぽこすぎますなぁ…。これを学んだ私はこの後、少しだけ知恵がついたことをいいことに、先に何箇所か部品をつけて、まとめてはんだ付けをするようにしてみました。

3箇所に抵抗を付けた

組立説明書には部品の「取り付ける向きのあり、なし」や「部品番号」が記載してあり、チェックシートにもなっていますので、しっかり見て、はんだ付けした後はチェックしていきましょう。ちょっと学んだことに気を良くした私は調子にのって、片っ端から部品をはんだ付けしていきました。「オレ様はもうICだってはんだ付けできるぜぇ~♪」ぐらいの調子の乗り方だったのですが、組立説明書をしっかり見ていなかったので、こんなこと(下図)になってしまいました。

ICソケットを忘れた

ICをICソケットに差し込まずにはんだ付けしてしまいました。キャアアアアアアアアッ…!頭の中でクールポコの「やっちまったなぁ!」という声が鳴り響きました。こんな時のためのはんだ吸い取り線なのですが、足が8本もあるとなかなか大変ですね。とりあえずICを取り外すことはできたのですが、はんだ付けの後が汚い感じになってしまいました。ああ、はんだ付けは美しくありたいっ!(はんだ吸い取り線の使い方は「はんだ付けトラの巻き」14Pを参照)後から聞いた話では、特にソケットは無くてもいいんだそうな…。とまあ、そんな失敗をしながらも、ようやく部品のはんだ付けは完了しました。うーん、ステレオミニジャックの部分はブリッジしてないかな?ちょっと不安。

はんだ付けまとめ(自分の備忘録として)

  • 部品の袋分けに意味はない。最初に全て袋から出して、部品専用の箱に入れておくべし。
  • 部品には取り付ける向き、部品番号があるので組立説明書をしっかり確認すべし。
  • 「はんだ付けトラの巻き」P6~9は熟読すべし。

スピーカの配線、クロックムーブメントの取り付け

まず、スピーカとB基板を取り付ける部分なんですが、「B基板って裏表どっち向きでつけたらいいのかな?」と思いつつ、色合いを統一ということで下画像のように取り付けました。どっちでもいいのかな?しかし、M3×12ビス?うーむ、M3×8とM3×12の違いがよく分からない。長さ同じっぽいんですけど…。その後、ビニールコードをはんだめっきした箇所にはんだ付けします。なるほど、先にはんだめっきする理由が少し理解できた気がします。

スピーカとクロックムーブメントを取り付けたところ

さあ、動作チェック!

電池ボックス、針の取り付けも完了し、いよいよ動作チェック!これはドキドキしますねぇ!おそるおそる電池を取り付けてみました。おっ!秒針が動き出した。後はアラームがちゃんと鳴るか?スライドスイッチをONにして、アラーム設定用つまみを回してと…。『て~~、てれてれ、て~てってっ…♪』おおお~~~!やった~~!ちゃんと動いたよ~~!一発クリア~~!失礼しました。浮かれすぎました。

ビバ完成

動作チェックが済んだら、後はドームをつけて完成です。

メロディー時計(AW-862)完成

だいぶ、当初の目的を忘れかけていますが、動作チェックして動いた時の感動はなかなかいいものです。夏の暑い日に飲む一口目のビールくらい?いいものです。いやあ、よかった、よかった。とりあえずエレキットドクターのお世話にならずに済みました。山の様に残ったビニール袋と余った部品が気になりますが、このまま次回「メロディー作成編」へ続きます。

余った部品

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