プログラミング教育 レポート

小学校3年音楽科の授業でPaletteIDEが使われました

福岡教育大学附属久留米小学校において、小学校3年生音楽科の授業でPaletteIDEをご利用いただきました。

 

PaletteIDEとは、当社のプログラミングソフトで、当社製品のKOROB2やプログラミング・フォロなどのロボットを制御するプログラムを作成したり、メロディー時計2で鳴らす曲を作曲したりするためのソフトです。音階のアイコンを並べてリズムを設定することで作曲できて、パソコン上で音を再生して確認することもできます。

 

今回はこのPaletteIDEの作曲ソフトの機能の部分を使っての授業とのことで、早速訪問させていただきました。

授業の内容は、めざせ楽器名人「お話の音楽をつくろう」です。

 

自分の考えた言葉を音階とリズムに変えて、ペアを組んだ相手と、呼びかけとこたえという形でリコーダーを演奏して会話します。会話を考えるときにまずPaletteIDEで音楽をつくり意図した通りの音になっているかを確認します。そのあとでリコーダーを使ってお友達と会話します。

例えば「なにたべたい?♪」 「ハンバーグ♪」という会話をリコーダーで表現します。

 

文字で伝えることができないのがもどかしいですが、実際に笛の音を聞いてみると、そのように聞こえます。言葉と音階・リズムがぴったり合うと、クラスから思わず拍手がおきます。

そのあとで、呼びかけが呼びかけっぽく、こたえがこたえっぽく聞こえたのは何故かを考えます。耳で聞いただけはどうして”イイ感じ”に聞こえるのか分かりにくいのですが、ソフトで情報データとして音階とリズムが見えるので、なるほど、疑問形の場合は高いシの音になっている(つまり語尾上がり)になっていること、こたえの場合はその逆の語尾下がりのほうが”イイ感じ”なるんだといった違いに気付きます。

 

ソフトで音楽が情報化されるので、いつでも確実に再現でき、また、他の人に伝えるときに情報化されたデータを見せることで正しく伝えることができるようになることを感じている様子でした。

実は個人的には作曲ソフトなどを使わずに、楽器と紙だけで授業を進めた方が効率良さそうだと思っていましたので先生にお尋ねしたところ、

たしかにそのような一面はあるが、例えば楽器をうまく使えない子もいる、音符を読み取れない子もいる、思いついた音階を楽譜に書けない子もいるそのような子供たちにも音楽の授業を理解してもらうために、単純に分かりやすく作曲できて音が聴けるソフトを使うということには意味がある

とのことでした。

PaletteIDEはいわゆる一般的な作曲ソフトと違って、五線譜やリズム記号などを使わずに作曲するこの仕様が必要とされて音楽の授業に使っていただけたことは新しい発見でした。今後も当社のプログラミングソフトや製品が、先生たちの指導の、そして児童たち学びの役に立てるようになればと思います。

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