家の棚の引き出しの片隅にコロリンと電池がころがっていることが時々あります。
そんなとき「この電池は使えるのかなあ?」と思うことがありませんか。そこで「テスター」の電圧を測る機能を使って電池の電圧を測る人もいると思います。でもちょっと待ってください。そんなときには「バッテリーチェッカー」を利用してください。
実はテスターの電圧を測る機能では、電池の電圧を正確には測定できないのです。実際にちょっと消耗した電池を測定した結果を見てください。
バッテリーチェッカーで測定。 テスターで測定。
写真のように、バッテリーチェッカーではちょっと消耗していると判定された電池でも、テスターでは1.5Vと測定されています。
これは、バッテリーチェッカーが実際に動作している状態に近い状態で測定するのに対して、テスターは、なにも動作させずに測定しているからなのです。
例えば、重い荷物をもって100mを走るのと、荷物もまったく持たずに100m走るのに似ています。重い荷物を持っている方がスピードが遅くなりますよね。
乾電池も同じで、実際に時計を動かしたり、音楽を鳴らしたり、電気を付けたりするときの電圧と、何にも接続しない状態の電圧では違っているのです。
テスターだけでなく、バッテリーチェッカーも持っておくと、「電池を替えたのに動かない?」といったトラブルがなくなり安心できると思います。