レポート 製品レビュー

2023年 秋の新製品紹介

みなさん、こんにちは!
2023年10月に発売する新製品をご紹介いたします。

今回の新製品はリモコン操作のロボットや2台で対戦できる水圧パワーロボ、プログラミングの入門にピッタリなロボットなど、バラエティーに富んだおもしろいアイテムをラインナップしています。

 

MR-9128

ロボレックスは恐竜タイプのロボットキット!
付属の赤外線リモコンで操作します。

動かし方は、前進やバック、左右に曲がる、ガオーとほえるなど、赤外線リモコンのボタンの通りにいろいろな動きをする「ダイレクトモード」と、プログラミングで順番に入力した通りの動きをする「プログラミングモード」、センサーも搭載し、近づく人をキャッチするとほえながら動き出してみはり番をする「ガーディアンモード」の3つのモードで動かすことができます。

ロボレックスは今までのエレキットの中でも5本の指に入るビッグサイズ。その大きさは下の画像の通り!

ロボレックスが動くとき、足を交互に動かしながら歩くように移動し、その動きに合わせて口も動いたりととても多彩なギミックが魅力のロボットです。
説明書には、みなさんのご家庭にあるリモコンにも使用されている「赤外線」についての解説も記載していますので、組み立てたあとのしくみを知る読み物としても活用できます。
ド迫力サイズのロボレックスをお楽しみください!

 

 

MR-9129

テックドーザーはデコボコ道もガンガン進む、クローラータイプのブルドーザー型ロボットです。

付属のリモコンで前後左右の動きに加え、スピードチェンジやクラクション、
ライトのコントロールなどいろいろな動きを操作することができる「ダイレクトモード」と、動きの順番を考え、その動きをリモコンのボタンで入力しプログラミングする「プログラミングモード」の 2 つのモードを搭載しています。
プログラミングモードでは、 3 通りのプログラムを覚えさせることができます。

組み立ては,大きな部品が多いので比較的簡単で、またモーターにはあらかじめギアが組み込まれている「ギア―ドモーター」を採用しているので、組み立てミスが少なくなる構造になっています。

組み立て後のテックドーザーは、クローラー(キャタピラ)方式なので、かなりデコボコした場所でも力強くグングン進んでいきます。

説明書にはロボレックスと同じく「赤外線」の解説に加え、「プログラミングとは何か?」について、プログラミング体験が初めての方でも分かり易く解説しています。

ロボレックス、テックドーザーには、組み立てに必要なドライバーが付属していますので、ニッパーのみご用意ください。
動かすために必要な乾電池は、両機種とも本体側に単3乾電池4本、リモコン側に単3乾電池2本が必要です。

 

 


MR-9127

ジャブ!ストレート!アッパーカット!
ボクサロイドは電池不要の水圧パワーでパンチを繰りだすボクシングロボットです。

青タイプとオレンジタイプの 2 体がセットされていますので、組み立てたあとすぐに対戦ができます。

コントローラーの操作でパンチを打ったり、体をかたむけてパンチをよけたり。また、腕の取り付け方で、パンチの打ち方をストレートやアッパーカットに変えたり、腕の角度を変えて多彩なパンチを繰りだせます!

     

相手にうまくパンチを当て、顔を後ろにたおすことができるとポイント獲得!
ポイントをカウントするスコアボードも付属したスグレモノです。

ボクサロイドの顔は、ロボタイプとカンガルータイプに取り替えることができるパーツも付属。

説明書には、水圧が力を伝えるしくみを解説したページもありますので、組み立てたあとにボクサロイドの動きを見ながらしくみを理解することもできます。

 

 

発売来、好評を頂いている「MR-006 コロボライト」ですが、今回その後継機である「MR-007 コロボライト2」を発売します。

コロボライト2は、簡単に言ってしまうとプログラムできる走る基板です。センサーの状態によって動きを制御し、ライントレース動作や床検出、前方障害物検出などのプログラミングに挑戦できます。

実はプログラミングを体験するのであれば市販されているマイコンボードでも可能だと思いますが、そのマイコンボードを走らせようとすると、モーターやタイヤ、センサー、載せる電源、そしてそれらを取り付ける部品などが必要になって結構大変です。
コロボライト2はロボット制御プログラムを手軽に始めるための部品をセットしたキットになります。

”手軽に体験”といっても、どうしても「ロボットの機能の理解」「プログラミング環境の準備」「プログラミングの方法」「プログラムの書き込み方法」といったハードルがあり避けて通れません。
このハードルで躓いてしまうと、プログラミングを体験する前に、よく分からない、難しい、面白くないとなってしまいがちです。

そこでコロボライト2では少しでもそのハードルが下がるように考えて開発しています。

 

・プログラム開発環境はウェブアプリ
パソコンに何か特別なソフトをインストールすることなくウェブブラウザから専用サイトにアクセスするだけでプログラミングを始めることができます。
 

 

・ロボット専用の命令アイコン
プログラミングは、C言語やJavaといったテキストプログラミングではなく、アイコンをドラッグドロップして配置していく、いわゆるビジュアルプログラミングです。
アイコンにはコロボライト2専用につくった命令アイコンを使いますので感覚的にアイコンの内容を理解できプログラミングを手助けします。


専用のアイコン


プログラム例

 

・赤外線ではなく可視光
ロボットは光センサーを搭載しています。一般的に光センサーは”赤外線”を発射してその反射光を受光素子でキャッチするのですが、コロボライト2では赤外線ではなく、赤色に光るLEDを使っています。

電気的には赤外線を使った方が感度が良くなり光センサーとしては赤外線を使うのが正しい方法です。しかし、赤外線は人間の目には見えないので、「この辺りに光が投射されてこの反射を見ているのだ。」ということが感覚的に分かりづらいのです。そこで多少感度がダウンしたとしても、動作の分かりやすさを選び赤色のLEDを使っています。
  

 

・センサーの位置、向きを簡単に変更可能
光センサーの向きや位置を変えてプログラムを工夫すると、性格の違ったロボットを作ることができます。どこでも自由な位置というわけにはいきませんが、下向き、前向き、互い違いのような取り付け方が簡単にできます。

下向き  

「ハードの仕様が変わっても、プログラムを変更するだけで対応できる。」というプログラムも特徴的な利点の一つを体験してもらいたく、このような構造にしています。

ライントレースだけでなく障害物回避も、さらにはライントレースと障害物回避を同時に行うロボットにも挑戦してほしいと思っています。

 

 

・ジャイロセンサーオプション
コロボライト2は、玩具用のモーターを使い、モーターの回転のフィードバック処理なども搭載していないこともあり、長い距離の前進やバックをさせると、どうしても少し曲がって進んでしまいます。

ロボットカーのプログラムを高度なものに進めていくと、だんだんこの直進性が良くないことが気になりだします。直進性能をアップさせるためにジャイロセンサーを使う方法があります。

残念ながら今回の製品に同梱はされていませんが、コロボライト2に簡単にジャイロセンサーを搭載できるように、ジャイロセンサー接続用端子を用意しています。

秋月電子通商で販売されている「L3GD20H使用3軸ジャイロセンサーモジュールキット」を特別な改造することなく、基板上に用意された端子に接続するだけで、前進とバック時にジャイロセンサーによる補正がかかり直進性が劇的にアップします。

  

 

 

・表情パーツを準備
ロボットに少しでも親しんでもらえるように表情パーツを準備しました。商品ページからデータを入手でき、印刷したものをテープなどを使って製品に取り付けます。無機質な基板に「目」を付けるだけで意外なほど親近感が沸き、プログラミングのモチベーションもアップします。

最近ではAIにまるで人に話しかけるように、希望を伝えるだけでプログラムを生成してくれるということもできるようになってきています。もう数年すれば、テキストプログラミングやビジュアルプログラミングは覚える必要が無くなり、パソコンに話しかければよいという時代になるかもしれません。

でも「プログラムを作ることができる」ことと「意図した通りに動かすことができる」には大きな違いがあります。ロボットプログラムは、その違いを感覚的に理解しやすい教材だと思います。そして、作成したプログラムと意図した動きとの違いを縮めていくことを考えることがプログラミングの醍醐味だと思います。

ロボットを考えた通りに思い通りに動かすプログラミングをコロボライト2で挑戦してもらいたいと考えております。

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