プログラミング教育 レポート

プログラミング講座:PIECEで課題解決装置を開発しよう!

みなさん、こんにちは。

2023年8月19日(土)、福岡県飯塚市にある飯塚片島交流センターにて、PIECEのワークショップを行いました。とても暑い日でしたが、小学校1,2年生の6組の親子に参加を頂きました。

PIECEとは、単純な機能の電子回路が入っている小さなブロック。そのブロックを下の表のように組み合わせて頭の中のアイデアを実際の装置に再現していきます。使用したキットはPIECE ZZ-AC07です。今まであったキットに比べて創作できる装置が増えました。

 

それでは講座のスタート!

いきなりPIECEを組み合わせて装置を作るのではなく、まずは自分の体をセンサーや出力装置に見立てて、先生の指示通りに動く体験をしてみます。その動きの1つ1つがモジュールになっているということを感じてもらいます。体を動かすことでアイスブレイクも兼ねていたりします。

参加者の緊張がほぐれてきたら、いよいよPIECEを使って装置をつくる練習です。
ボタンを押すと光る装置、暗くなると光る装置、暗くなると喋る装置などを実際に組み合わせて、動かしてみてPIECEの使い方に慣れてもらいます。

慣れてきたらちょっとレベルアップした課題にチャレンジ。例えば、「大事な本を持っていかれたら知らせてくれる装置」といった具合です。何のセンサーを使うか、どのモジュールを使って知らせるかの回答は1つではありません。最初のうちは、みんな「正しい回答例があるのでは?」と不安気に装置を作るのですが、周りの人が作った装置を見ながら、「自分なりの工夫をした装置でいいんだ!」と気が付きます。

いくつか課題をクリアすると、だんだん考えているものがPIECEで具現化できるようになり、自分でどんどん課題を見つけ出して、装置を作れるようになっていきます。

そこで最終課題として、「家族が笑顔になる装置」を考えてもらいます。一緒に来たお父さんお母さんと話をしながら家族が困っていることを発見して、その課題を解決する装置を作っていきます。みんなすぐに課題を見つけ出して、試行錯誤して装置を作り上げていきます。お父さんお母さんに装置を使ってもらって改善したり、席を立って装置をドアや窓に貼り付けて実際に近い形で実験してみたり、録音再生モジュールに入れた声に納得いかないと何度も録音を入れ直したり、ワイワイガヤガヤと装置をつくります。
 

PIECEのワークショップは何度も行っているのですが、毎回、子供たちの自由な発想には驚かされています。目の前の課題を発見して、それを分解し、どこが注目すべき問題かを考え、今あるブロックの組み合わせで解決に近づく装置をつくり改良していく一連の流れを体験することで、論理的思考が身に付いていきます。講座ワークショップの最後には、あちらこちらで「これ持って帰りたーい!」「もっといっぱい装置が作りたい!」という声が。

講師をした私にとっても大変うれしい一日でした。

 

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