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デジタルアンプは想い出のアナログ回路

開発部のフヂです。
先日、デザイナーの二俣公一氏とのコラボで誕生したハイブリッド真空管アンプ"22"を発売することができました。プロトタイプが昨年の秋に紹介されて以来、国内外からたくさんの商品化のご要望をいただいたおかげで、感謝、感謝です!
デザインについてはプロトタイプからはいくつかの細かな変更がありましたが、中身(回路)は全面的な改良・変更を加え、別物といえるほど変わりました。そのひとつがパワーアンプ部。プロトタイプではAB級でしたが、商品化(=量産化)に際して、放熱処理やその他複数の理由でD級アンプ化しました。
D級アンプはよく「デジタルアンプ」と呼ばれ最新の技術のように感じますが、じつは私にとっては「懐かしい」です。35、6年前、高校生のときに図書館で眺めていた「アイディア回路図集」の中に聞き慣れない「D級増幅器」なる回路図が載っていました。当時アマチュア無線をしていたのでA,AB,B,C級増幅は知っていましたが「D級とは何?」と興味深く解説を読んで、ナルホドと感動したのを覚えています。当時はもちろんICではなく多数のトランジスタを使ったものでした。C級増幅を超えるエネルギー効率の高さからD級と名付けられたものでデジタルのDではないのです。・・・ていうか、D級アンプはパルス幅変調(PWM)もしくはパルス位置変調(PPM)であって、別に「符号化」してる訳でもないのでデジタルではなく、実は純然たるリニア(アナログ)回路なんです。でも なぜか業界ではデジタルアンプと呼んでいるようです。
高周波が常にフルスイングしているので、回路中の各バイパスコンデンサまでの配線の距離は数ミリに抑えないと音に影響してしまいます。コンデンサが高性能かつ超小形のチップになった時代だからこそ、ハイファイオーディオ用のD級アンプが可能になったのだと感じる今日この頃です。

Class-D amp of 22

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