製品レビュー

なつかしのエレキットシリーズVol.4「MOVIT2 WAO MV-9511」

社内から発掘されたなつかしエレキットを紹介する当シリーズ。
第4弾目となる今回は、満を持して(?)「4bitマイコン搭載ロボット・WAO」をご紹介します。
WAOは、本体に搭載されたコンピュータとキーボードにより、単体でプログラミングが体験できるという画期的なホビーロボットです。
発売は1985年。米スミソニアン博物館に展示された他、通産省グッドデザイン賞を受賞するなど、内外で高い評価を得ました。

MOVIT2 WAO(ワオ) MV-9511

WAOの最大の特徴は、ボディに直接搭載された小型キーボードといえるでしょう。ここから入力したプログラムはマイコン内部のSRAMにストアされて逐次実行されます。プログラム可能な動作は、前進・後進、右左折、左右旋回、ブレーキ、ブザー、ライト点灯及び待機。プログラム可能な最大ステップ数は30ステップ(ラベル含まず)となっています。これについて、多いの少ないのと議論するのは、ま、野暮というものでしょう。

ボディに搭載したスイッチをポチポチしてプログラムするんです。
左右1対の宇宙人風アンテナは、ボディ内部でジョイスティック状の機械式スイッチにつながっており、水平方向及び垂直方向のタッチセンサとして働くようになっています。

宇宙人風なアンテナ

つぎに、機構部分についてみていきましょう。

ギヤボックス中央付近の、2つのクラウンギヤを向かい合わせたような機構が目につきます。

これは、左右の回転数がほぼ同じ場合にはかみあって左右を連結し、左右の回転数の差が大きくなってくるとかみ合わせが外れて、左右の回転を独立させるという働きをします。動きとしては、スリッパークラッチに近いもの、といえるでしょうか。

WAOは2つのモーターを搭載し、それぞれが左右のタイヤを駆動しています。左右のモーターの回転数をマイコンの制御によって変えることにより、右左折、旋回を可能にしています。しかしこのような2モーター方式では、意図しない回転差が生じ直進性に難があるという問題がありました。WAOでは、前述のようなメカニカルなしくみでこの問題を解決しているのです。

左右の車輪を機械的に同期させることでまっすぐ進みます!

ところで、WAOのパッケージの裏側はこんなかんじになっています。

「眺めてないで ほら、さわってごらん」 「おいで 小さな未来人。」

80年代の製品パッケージやパンフレットは、なんだかこういった「妙な世界観」がありましたね。

WAOのとなりの「MSX WIZARD」が気になるところですが、またの機会に詳しくお話したいと思います。
それでは今回はこのへんで。

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