電子工作日記

修理だ!マウスの壊れたスイッチを取り替えてみよう

皆さんこんにちは。

唐突ですが、修理難易度の低そうな故障が起きるとワクワクしませんか?

私はワクワクします。
今回は、そんなワクワクでも時折見かける、
「マウスのスイッチが故障した」の修理について記事を書いてみます。

今回故障したのは、某メーカーのトラックボール、M570のホイールボタンです。
ホイールボタンとは、ホイールを押し込んで動作させるものですね。
高速でスクロールしたり、ブラウザで新しくタブを開くとき等に使うと思います。

実はこのトラックボール、以前に左右スイッチが故障したこともあり、それはネットで紹介されている方法で修理することが出来ました。
が、ホイールボタンの修理については殆ど情報が出てきません。
なのでホイールボタンの修理については私が書きます!
困ってる方の参考になれば幸いですし、こういう修理について興味ある方の好奇心を刺激出来たら嬉しいです。

1. スイッチの素性を調べる

本体のガワを分解して見てみると、こんな感じでスイッチがはんだ付けされています。
赤で囲ってあるのが今回のスイッチ。両サイドにある黒い直方体は以前交換したスイッチ。

この赤いスイッチは、タクトスイッチ(タクタイルスイッチ)と呼ばれるものですね。
サイズを計ってみると、幅・奥行きともに6mm、本体部分の高さは約3.4mm、赤い突起部を含めた高さは4.3mmでした。

これに適合するようなスイッチを探してみます。例えば電子部品を作っているオムロンのウェブサイトでは、こんな感じで部品の検索が出来ます。


はい、検索候補にちゃんと「6×6」「4.3」と表記があります。
こうして候補に出て来るなら、きっと一般的なサイズなんでしょうね。

検索結果から更に調べていくと、
・B3F-1000シリーズが6mm角であること
・このボタン形状は平タイプというものであること
・高さ4.3mmのボタンは、重さ別で4種類あること
が分かります。

少し脱線しますが、ボタンを押すときに必要な力は単位「N」で表されます。
1Nに必要な力は大体100gくらいです。
すごく雑に言えば、1Nのスイッチをオンにするには、1円玉100枚を乗せたらいいです。
また具体的な例を出すと、パソコンのキーボードは大体0.5N~1Nくらいです。
今回のホイールスイッチには、0.98Nか1.47Nが良いでしょうね。

では、部品を調達しにパーツ屋さんに行きましょう。

2. 部品を調達しよう

今回は都内某所の○○電子さんに行ってみました。
私「こんにちはーオムロンのB3F-1000というタクトスイッチを探してるんですが…」
店員さん「スイッチは…ここのコーナーですが…その型番は…取り扱って……ないですね

というわけで取り扱いが無かったのでこの企画は終わりです。
ご覧いただきありがとうございました!

…なんてことはありません。
部品は星の数ほど存在していて、全く同じ型番の部品を手に入れられる事の方が少ないでしょう。
大体こういうのは規格があるので、類似品が見つかるはずです。

気を取り直して、お店の陳列棚を捜索します。
大量にある部品から、6×6mmの、高さ約5mmという微妙に近いものを発見しました。
外したスイッチと比較してみると…
※頭が赤いのが、元々のスイッチ。白いのが今回購入したスイッチです。

やっぱり背が高いんですが、0.5mmくらい誤差ですよ、うん。
本体部分の高さは同じだし、大丈夫だと思う(根拠なし)。
じゃあ、これを取り付けてみましょう。

※今回はただのボタンとして使うものなので気にしていませんが、
電源回路に使われていて大きめの電力が流れるとか、真空管アンプみたいな大電力が必要だとか、
そういう場合は定格を絶対に確認しましょう。
仕様に満たない部品を使うと、熱によって部品が溶けたり、最終的に燃えたりしますよ。

3. はんだ付けされている部品を外す

細かい説明は割愛しますが、はんだ吸い取り線を使ってはんだを取り除き、部品を外します。
こういった基板はスルーホールになっている事があり、はんだを外すのはちょっと大変です。

※スルーホールとは
部品を差し込む穴の側面まで銅で覆っていて、穴の中まではんだが溶け込むようなヤツのこと。
この穴の中に残ったはんだを吸い取るのは難しいです。
外すコツは、多めにはんだを溶かし乗せた状態で、吸い取り線の上からじっくりコテを当てて吸い取り切ることです。


はんだのヤニが広がっていて汚いですが、アルコールで拭き取れば綺麗になります。
このままでも使用上の問題はありません。

4.新しいスイッチをはんだ付けしよう

普通にはんだ付けをすれば大丈夫です。
今回の基板は、近くに表面実装の部品がいくつもあるので、それを溶かしたり外したりしないように気をつけます。

ところで、はんだ付けの練習は、エレキットのはんだ付け入門シリーズがお勧めです。
はんだ付け虎の巻き練習用基板が付属してるので、本当に初めての方でも完成させられます。

はんだ付けが済んだら、基板をケースに戻して、組み立てます。

5. 動作チェック

取り付けたスイッチがちゃんと動いているか、他のスイッチも問題ないかなど確認をします。

無事に動けば完了です!

最後に

そもそも、メーカー保証期間内の商品であれば、基本的に修理を依頼した方が良いです。
こういった自力での修理は自己責任ですし、万が一事故があっても自分で補償しなくてはいけません。

でも、こうして分解してみることで製品の構造が理解出来たり、
故障して捨てるしかなくなったものを復活できたときの達成感は味わい難いものです。

重ねて、本当に自己責任ではありますが、機会があれば是非チャレンジしてみてほしいと思います。

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